糸魚川ロングブログ

爆速ツイッター話題脊髄反射拳

コミックマーケット96、3日目(日)に参加します

生きてます。

会社の休み時間使って書いてます、糸魚川です。

 

 

本日(2019/8/09)より、令和最初のコミケが開催中です。

 

4日間開催、南館解禁、青海展示場連動……

今回のコミックマーケット何かがおかしい……

 

いつもの聖杯戦争みたいに言いたくなる今回のコミケですが、

オ〇ン〇ックの影響で東1~6という東京ビッグサイトの心臓部が使えないだけです。

でもまあ、自分がおじいちゃんになったときに、村の子供とかに

 

「フォフォフォ……

あの時のコミケ

わしは三日目にサークル参加したんじゃが、

赤月ゆにちゃん様の動揺CD~ゆにと日本の四季~が欲しくて、

翌日も行こうか迷ってのう……

 

 https://twitter.com/AkatsukiUNI/status/11589880047

「もう、おじいちゃんまた言ってる~。

コミケは三日間だよ~。

……はっ!?

三日目だったけど最終日ではない……?

ま、まさかおじいちゃん……

あの伝説の、4日間開催されたという

令和最初のコミケに!?」

 

じじいといがわがカーテンをめくる

そこには、「初版 令和元年」と奥付に書かれたプロゲマ2巻が……

あと赤月ゆにちゃん様の童謡CD~ゆにと日本の四季~が……

 

「嘘じゃなかったんだ……

令和元年のコミケはあったんだ……

しかも4日開催だったんだ……!!」

 

//イントロ開始

あの地〇線 輝くのは
どこかに〇を 隠しているから
たくさんの〇が 懐かしいのは
あのどれか一つに 〇がいるから

 

//タイトルアイキャッチ

『天空の城 ビッグサイト

(昔ボダブレのネタwikiにあった『天空の城ツィタデル』のAA探したけど見つからなかったので断念)

 

閑話休題

 

昼休みが終わりそうなので巻きます。

同僚達の目が厳しい(́◉◞౪◟◉;)

コミケ96の三日目、8/11日曜日、東京ビッグサイト・西館C-23bにて

既刊『プロゲーマー'ズ1』

新刊『プロゲーマー'ズ2~月の宴(上)~』

を各1000円で頒布しています。

 

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かなり多めに持っていくので、ビッグウェーブが来ない限り品切れは大丈夫です。

ビッグウェーブが来て在庫無くなったらごめんなさい。(1巻は今回増刷しました)

2巻の電子書籍版は9月のうちに出す予定です。

表紙と挿絵のイラストは今回もケリーさん。

当スペースには友人レイくんの委託本もありますが、R18漫画なんで気をつけてください。

それと、ペンネームを「令和キター。ここでいったん、人間らしいものにしよう」ということで 糸魚川水族館→糸魚川鋼二 に今回から変えています。「いといがわさん」って呼んでくれてる人たちは何も変わらない新設設計……!

プロゲマ1のカバーもそのverで刷り直して余分に持っていっていますので、鋼二バージョンが欲しい人は会場で言ってくれたらカバーだけ無料でお渡しします。1人2枚までね。

 

コミケといったら人混みで死ぬ!臭い!って前情報があるかもしれませんが、

私らのいるオリジナル作品固めの西3・西4ホールはけっこう空いていると思います。

オリジナル作品にビッグウェーブでも来てない限りは。

 

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月姫』とか『ひぐらしのなく頃に』っていう伝説的な作品以降、コミケのジャンル:オリジナルにビッグウェーブが来たことはない……

だが……

今回のコミケ……何かがおかしい……

からな!

 

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コミケにて待つ!

でもお盆は実家や親戚と過ごすのも大事だぜ!

そういう方々は9月の電子版まで待っておくれよな!

以上だ!

昼休み終了!

クロノレガリアについて

今回は遊んでるゲームの話だから、ゲームに興味ない人はリターンゲート推奨

『リタゲ推奨』(´;ω;`)ブワッ

※『リタゲ推奨』とはスクエニさんのロード・オブ・ヴァーミリオン(lov)界隈で遠い昔、一時期流行った言葉であり、『ブラウザバック推奨』を意味します。その10年続いたlovが何だか終わるような告知があり、ブワッとしています。解説終わり

 

いろいろ忙しくなってゲームセンターから足も離れていたのですが、久々に「連コ(連続コイン投入)が止まらねえ……!」という体験をしていたので、ご紹介します。セガさんの『クロノレガリア』というゲームが面白いです。

 

chrono.sega.jp

ジャンル:「ノンジャンルバトル」

 

何言ってんだおめえ……?

って感じですね。

始皇帝「名前は?」 無名「無名」

ぐらい謎の受け答えです。十歩必殺剣!

常に時代の先を行きすぎているセガさんの、フロンティアスピリットを感じます。

私はノンジャンル・バトルというカタカナの文字列を見るとクイズマジックアカデミーコナミさん作)のアンジェラ先生が真っ先に出てくるので、クイズゲームかなと思いきや、クラッシュロワイヤル、サーヴァントオブスローンズ、リボルバーズエイトに似た感じのゲームです。

主に違うところは

・5レーンある

・飛行、群れ、範囲攻撃、遠距離攻撃が無い

・タワービームなし

・半ターン制

というところ。どこをスルーしてボディで受けて、どこを競り合うか(そして打ち勝つか)、という臨機応変な判断が次々と求められる、デジタルならではのリアルタイム・チェスって感じです。もちろん持ち込むカード(駒)は自分で24枚選んで持ち込む形なので、組み合わせは無限大、君だけの最強デッキを作り出せ!は健在。あと1試合に一度だけ使える大規模スペルは、個性ある4種の中からお好みに合わせて選べます。なんやこれ、わしが小説『プロゲーマー'ズ』で書いたゲームみたいやな。

 

半ターン制ってどういうこと?という感じでしょうが

・1ターン1秒ぐらいで、お互い同時行動。

・つまり1ターン1秒ぐらいで「せーの!」を延々とやっていく感じ

ふーっと息をつけるのは、ユニット同士の戦闘やカードの効果処理演出でちょっと時間が止まる時ぐらいです。

 

この「1ターン1秒的な時間の流れ」が30代に絶妙に思う

 

すでにゲームセンターには、同じくセガさんの三国志大戦という、傑作リアルタイムカード対戦ゲームがあります。

あれはとことんストイックに競技的で、0.1秒単位で決断し反応できる人であるほど強者であるゲームです。「わしならこのタイミングで槍出せない、だから突っ込むべき」と思って騎馬で突っ込むと超人的反応で槍を出されてグサァッっとなって「こ、これが君主だと……じゃあ俺は何なんだ!?」となってワンダフルなボディが爆発四散するゲームなのです。龍が如く0ベリーハードモードの柏木さんの正拳突きQTE(入力猶予0.2秒)を10回連続で受けられるほんまゴッツイ人↓

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でないと、上位の壁は厚い。カービィDXの刹那の見切りで0.2秒以内を10回連続出せる人でないと三大で上位の壁は……いや、だからこそ「三大で身に付けた実力は(カード環境が変わろうが)一生三大で使える実力」という安心感も担保されているのですが。Tier1デッキの私vsスターターデッキのトップランカーで100戦組手をすれば、0-100近くになるだろうな、というのが三国志大戦の究極の競技性です。三大上位プレイヤーの皆様はオリンピックのクレー射撃でメダルを狙えるのではないだろうか。

 

逆に言うと、動体視力自慢・反射神経自慢以外は、ちょっと山門から寺の本堂までの階段がすげえな……という修験道の世界でもあります。将棋部エースのハブくんと野球部エースのイチローくんだったら、たぶん三国志大戦で強いのはイチローくんな気がします。

 

じゃあこの

「盤面広い、操作忙しい、0.1秒での判断・反応を争う戦い」が、

「盤面広い、操作は簡略、1秒での判断・反応を争う戦い」に変わったら……?

ゲームの上手さは逆転、将棋部エースのハブくんが野球部エースのイチローくんを圧倒し続けるかもしれません。

それがクロノレガリアだ(ドヤッ)

案外、あるようで無かったようなゲームに思います。

ノ ン ジ ャ ン ル バ ト ル

 

アラサーと言うのもやや辛くなってきた年齢になって思うのは「長い待ち時間が案外しんどい」ということ。MTGAもやったのですが、相手ターンの長さがちょっとしんどかった。こっちに起動型能力やインスタントカードがあると、相手ターンでもひたすらチェックを聞かれる(パスを選択できない場面で)のもしんどかった。というか、シャドバですらちょっとしんどい。遊びに使える単位時間、時間対効果で期待する効用の問題で。俺に余裕が無いだけか。

しかしなんとも面倒くさいアラサー、待ち時間一切なしの格闘ゲーム三国志大戦的なリアルタイムゲームでは「ゲームスピード早すぎてしんどい」とかぬかしているのである。なんだお前は、赤ちゃんか、それとも王子様か!

 

……ゲームやってる時ぐらい、赤ちゃんか王子様で遊ばせてくれ!

 

そんなわけで、

「動体視力には自信ないけど、1秒での判断力には自信アリニキ」

な人はクロノレガリア、ズボァッと沼にはまるんじゃないかなちょうどE。

全国でプレイしている人がとっても少ないっぽいので、もうちょっと話題になってもいいのではこのゲームは……という気分でブログを書いてみました。まだまだ研究途上なゲーム性なので攻略記事とか見たくても、本当に数えるほどの人しか書いてないぞ……ゴクリ……令和がどんな世相になるのかと同じく、ここらは先は全て未知……ほらもう十分面白い

 

なおゲームの適性でなく雰囲気については、「ゲーム盤がしっかりしていれば他はいいでしょ」という感じの、現代のトレンドからは完全真逆の発想で作られてる……?と思える職人肌なゲームなので、露骨なキャラ売りとか外連味とかへの注力はほぼ全く見えません。

FGOアーケードさんが「ねるねるねーるね」「つけボー」ぐらいだとすると、

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一方クロノレガリアは「生野菜スティック(にんじん・きゅうり)」ぐらいキてるでしょう。

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でも30代は、ほっと一息つきたい時に「ねるねるねーるね」「つけボー」or「生野菜スティック」どちらかを選ぶとなった時、生野菜スティックを選ぶ人も多いのではないでしょうか。そしてカリ、ポリ、カリ……カリカリカリ……! 気がついたらもっと欲している自分がいる!! もっと、もっと棒ほしいのぉ~!!

 

そんなこと言いましたけど、クロレガのキャラはみんな素朴でいい子たちです。

クロノス様(プレイヤーの分身)は、イケメン・イケボなのに試合前には「みんな、力を貸してくれ」って言うんですよ。これ、もし「つけボー」的な外連味でいくなら「フン…身の程を教えてやる」とか言う声です。でも言わない。いい子。優しい世界。傷ついた30代にちょうどE。

 

あとストーリーモードでミーシャが「あたしの得意なダンスで~」みたいなズレた事を言ったときに「いや……ダンスではなくて……」みたいな(どうしよう)的な困り方をするんですよ、クロノス様。優しい世界。傷ついた30代にちょうど(略)

 

私的にはクロミー、またはミークロですね。ベルナリオ(ドワーフみたいなおっちゃん)が弱体攻撃食らった時の「なかなかきツゥい!」(野太い叫び)もお姉様方が大喜びしそうなボイスに聞こえます。野菜も根菜類は糖質たっぷりなんで、最初からつけボー的でなくても噛めば噛むほど味が出るってわけです。うまいのう、あんちゃん。

 

1秒単位(0.1秒単位ではない)の判断に自信アリニキ、ゲーセンで生野菜スティックかじりたい人は是非ともプレイしてみてください。

 

いやほんと、面白いんだよ。

カード(デジタル)入手は試合後に1枚もらえるだけですが、はやく引きたい場合はガチャで引く形になります。ただ、カード種類が今のところは大変少なく、LE確定チケットなんかも配りまくっている……というよりも、どのカード(スターター含む)も使い方次第で十分強いので、〇〇を持ってないから理不尽に負ける~!ってことはほとんどないと思います。ミーシャ使う時だけ、ミーシャのLEと全体攻撃-20はあった方がいいと思うけど。ソーケンは2体バウンス引けてなければ使わないでOK的な話ですしおすし。

 

こんなに面白いのにあまり知られてない感じだから、応援を込めて。

良い物はしっかり認知・評価され、そして長く在り続けてほしいね。

 

久々のゲーム記事でありました。

そろそろなんとか時間作って、プロゲマ2巻の執筆に取りかかります

 

糸魚川水族館

「紙の本」原理主義者が電子書籍を作った話

(※この記事は自作の宣伝を含みます)

 

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諸君 私は紙の本が好きだ

諸君 私は紙の本が好きだ

諸君 私は紙の本が大好きだ

 

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ミステリーが好きだ

サスペンスが好きだ

コメディが好きだ

ホラーが好きだ

ファンタジーが好きだ

SFが好きだ

歴史小説が好きだ

時代小説が好きだ

企業小説が好きだ

 

童話で 児童書で

少年向けで 少女向けで

青年向けで 学生向けで

社会人向けで 親世代向けで

 

この地上で出される ありとあらゆる紙の本が大好きだ

 

戦列を並べた新刊の群れから シュリンクを剥がして匂いを嗅ぐのが好きだ

勢いよく開封された新刊から 今後の刊行案内が出てきた時など心がおどる

 

単行本版とカバーの雰囲気を変えてきた文庫本を

とりあえずでレジに持っていく時など 胸がすくような気持ちだった

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ジキルとハイドの二つの顔を私だけが知っている気分になる

そして決定的な証拠写真を並べるように 隣に並べてほくそ笑む

 

物語を読み進めながら 残りページの厚みを気にかけるのが好きだ

山場を過ぎてまだ厚いとき まだあなたには何かあるのかと

山場が来ないまま残り少ないとき 君はどう着地させるのだと

淑女と危険な恋の駆け引きをしているかのようなゾクゾクを覚える

 

小口に触れた時の 指で波打つ絹のような質感が好きだ

重量を気にして薄く それでいて裏写りしない 目に優しい淡いクリーム色の専用高級紙の化粧断ちをなぞれば 粘土板以来の文化の頂きに座している自分が見える

弦が弾けるような紙めくりの音も 幽玄閑寂のししおどしの音色かと聞き紛うほどだ

 

文庫本が文庫サイズのブックカバーに入りきらない時などは もうたまらない(ブチキレ)

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文庫サイズを主張する各社文庫が 私が頭を撫でる指とともに「背の高さは気分で決めました~」と白状するのも最高だ

大抵の文庫サイズブックカバーは 入る文庫レーベルの方が少ないとすら思いため息が出る

 

突然のデザイン変更に滅茶苦茶にされるのが好きだ(泣いてる)

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巻を追っていたときに レーベル側の刷新でデザインが不統一になる様は とてもとても悲しいものだ

シリーズ途中でイラストレーターさんが交代したり そもそも挿絵が突然0になったり

気軽なファンタジー小説が『リアル世界でのミステリー』を醸し出す時は 一粒で二度美味しい気分になる 

 

諸君 私は紙の本を 地獄のような紙の本を望んでいる

 

諸君 本屋に向かう紙の本大好きな諸君

君たちは一体何を望んでいる?

 

さらなる紙の本を望むか?

情け容赦ない スペースを圧迫する紙の本を望むか?

無限増殖を尽くし 三千キログラムの重みで床を抜かす 紙の本を望むか?

 

(^q^)「紙の本!!」

(^q^)「紙の本!!」 

(^q^)「紙の本!!」 

 

よろしい ならば紙の本だ

 

我々は本の帯を取り今まさに表紙を確認せんとする審美者だ

古書屋で奥付を見ては初版を見つけ「え……え……これこの値段で、いいの……!?」と周囲を見回す不審者だ

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だがこのスマホ時代で 娯楽の隅に追いやられてきた我々には 紙の本ではそろそろ苦しい!

 

電書を! 誰でもどこからでも買えていつでも読める電子書籍を!

 

読書はすでにマイナー趣味 動画サイトに駆逐された敗残兵にすぎない

だが本自体は 一騎当千の上質な物語体験だと私は確信している

ならば我らは電子化することで 動画を観てガチャを引く端末に世界最小の図書館として侵攻する

 

我々を娯楽の彼方へと追いやり 画面で何か見ている連中を叩き起そう

ラフクリーム文庫専用紙の匂いを捨てても

ページをめくるときの蕾が弾けるような文化の音色を失っても

半立体の油絵がモニタのCGイラスト取って代わられた時のように人は慣れる

形式は違っても本質は同じだということを思い出させてやる

 

スマホの容量を埋め尽くしてやる

 

紙の本原理主義者 状況を開始せよ

スマホに)征くぞ 諸君

 

新章突入――――!

 

――――

※元ネタは平野耕太先生の『ヘルシング』、少佐の演説です

 

 

というわけで、紙の本原理主義者の私も自分の殻を10個ほど破って、amazon電子書籍を3つリリースしました。↓からamazonの販売ページに行けるぞい

 

 

アプリストアからkindleをダウンロードすれば、電子書籍本を購入後、スマホタブレット・PCのどの端末でも読めます。

プロゲマは社会派eスポーツコメディ。210ページと、内容も文量も軽く楽しめる。

黒春は『白い巨塔』(山崎豊子先生)とか『ソロモンの偽証』(宮部みゆき先生)とか『白夜行』(東野圭吾先生)とか好きな人はハマりそうな、ゾゾゾとする社会派サスペンス一般文芸。 上下あわせて846ページとブレーキが壊れてる。

アプリストアからkindleをダウンロードすれば、スマホタブレット、PCのどの端末でも読めます。

買って₍₍ (ง´◉◞౪◟◉)ว ⁾⁾

ついうっかりポチって。

わし、ブログより小説の方がリミッター解除して遠慮無くやってるから。たぶん損はさせない。

で、

わしに

わしに焼き肉を食わせてくれ~~!!!!!!!

電書専用に作ってない商業出版の電子版よりも、品質いいよ! コーディング、苦労したからね!

ヨロシク~~~~~!!

(今ツイッターでは、商業漫画の1話目をそうと書かずに作者が連ツイして、結局宣伝というのが不快だorむしろ感謝だで喧喧諤諤になってる感じですが、個人出版で商業と同等品質のものが出せて流通に乗せられる以上プロとかアマとかの区別はもうわからないし(事務所所属の芸能人と無所属ユーチューバーがいて、どっちが人気者かは人による感じに似てると思う)、それにどんな素晴らしい物も「とにかく知ってもらわなければ底辺を這いずる」のは即売会とかにサークル参加したことある人や経営者なら断言できることなので、私は埋もれる前にどんどこ公開してほしいですぞ~って思いますぞ~!)

 

 

 

――――おまけ 電子書籍研究レポート――――

気になる電書の「読み心地」

私自身、電子書籍を作るにあたって参考にするために『散り椿』や他数作をkindleで買って読みました。

32年も紙の本に浸かってきた人間としては、最初は物足りなさを覚えました。

が、物語に夢中になってくれると『電子書籍を読んでいる』などという感覚は完全に無くなり、一気に読み終えた後に「あ、そういえばこれ、電子書籍だった」と、くやしいがパワーを認めざるを得ないべジータの気分になった次第であります。本当。

私は紙の本バイアスに凄く捕われていた方の人だったと思いますが『散り椿』を読んでいたら開始10分で紙だ電子だの区別はなくなっていました。紙の本原理主義者ではない方だったら、開始3分でシンクロ可能かもしれません。

 

kindleで小説を電子化するのについて「見開き絵を見開き表示できない」「挿絵前に(挿絵表示スペースの調整のため)謎の空行ができやすい」などの弱点は確かにありますが、

①表示フォントを選べる

②文字の大きさを自由に設定できる

③本文検索が可能

④しおり機能あり

⑤重量0mg

⑥(スマホなら)満員電車の中でも片手で読める

 という良点は認めざるを得ません。

 

①「表示フォントを選べる」

デフォルトでは明朝とゴシックから自由にチェンジできます。最近はフォントのダウンロードにも対応したそうで、お気に入りのフォントをダウンロードして雰囲気を合わせて読む……みたいな超マニアックな可能性も見えてきました。

ハリーポッターの英語版原書を、昔のレトロなアルファベットフォントで読めば、まるで魔道書を読んでいるようなのめり込み方ができますね。歴史小説隷書体や行書体で読むのも面白そうです。

 

②「文字の大きさを自由に設定できる」

これが、電書小説の今後の最高最大の強みとなるでしょう。私の両親は「仕事引退したらたくさん本を読むつもりだったけど、老眼がひどくなってもう本を読むのがしんどくてなぁ」とよく言っています。誰でも必ずやってくる『目』の問題。文字を大きくして対応できるのなら、そのアドバンテージは絶大です。また、読み上げソフトとの連携も今後は進んでいくでしょう。ちなみに、本文の背景色も白やセピアから選べます。

 

③本文検索が可能

htmlが、20年以上の時を経て本来の役割に復帰したという感動的場面です。

今やウェブページを表示するためのプログラム言語となっているhtmlですが、元々は「大学論文は複雑で長すぎるから、単語をポイッと検索できるようにしたい」という目的で「ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ=html」として誕生したものでした。要は「論文を、単語検索・部分検索したいし、送受信や複製もしたいからわざわざコンピューターで入力した。そのための言語」みたいな。

pdf型の電子書籍は違いますが、ほとんどの電子書籍小説がとっているリフロー型(html型。今回の私が組んだのもこれ)は、本文検索、目次ジャンプ、コピペに対応しています。

 

④しおり機能有り

しおりがあるか無いかで読書に向かうテンションが違ってくるものですが、kindle側の初期機能でしおり機能があります。どこまで読んでいたかが保存されるのはもちろん、紙のしおりや付箋を持ち歩くことなく、好きな場面は何ページでもブックマークできます。

 

⑤重量0グラム

紙って重い。黒春は紙だと上巻が396頁、下巻が450頁です。二つあわせると中型の国語辞典ぐらいの重さにはなります。二つ並べれば拳銃の弾やディオ様のナイフ投げぐらいなら防御可能な厚みでしょう。それがなんと、普段からスマホを持ち歩いている人からすれば+0mg!スマホは四次元ポケットですね。

 

⑥満員電車の中でも片手で読める

電車通勤・通学で毎日ひいこら言っている人に朗報です。必然的に圧殺のリスクをジョジョ立ちで回避するミッションとなる満員電車ですが、片手でつり革を持つともう残っているのは片手だけ。横持ちのスマホゲームは無理。文庫本でも余裕がないと無理。縦持ちの激しくないスマホゲームぐらいがベストな回答になると思うのですが……電子書籍小説はそれに割り込むことが可能! 読み上げ機能との連携が進んだら、さらにベストな選択肢になりそうですね。

 

そんな感じ!

紙の本原理主義者だった私は「紙の本の劣化」という印象が先にあってしまったのですが、実際触れてみると「それぞれに良いところがあるよね」って感じです。

 

すぐに読まなくてもいいから、3年後や5年後に読んでもいいから(本ってそういうもんです)投げ銭的な意味で、買ってくれると、ムッハー!

(*´д`*)ラーーーメン!!

ラーメン!!

トッピング全乗せ!

食べたいっ……!!!!!

モリモリ食べて、モリモリ続き書くし、モリモリ本も買って読む!

アイラブユー読者!

電書小説の先触れにしてくれることを祈り、fin!!

また会おう!!

 ――――

 

糸魚川水族館

 

今、ゲームの分岐点2

お仕事多くて嬉しい反面死んじゃいそうだけど「続き楽しみ」ってコメントいただいたから頑張って続き書く。人間ってそういうもんだ。理屈よりも感情が創作を走らせる。ありがとうよぉ!

 

時間があいたので、前回の長い長い前置きのおさらい

SNSが誕生した結果、ゲーム趣味人の実状が過去にさかのぼる形も含めて活発化し、現実とかけ離れたゲーム観(女子のゲーム趣味は珍しいor恥ずかしい、大人のゲーム趣味は珍しいor恥ずかしい等)が緩和された

・しかし、SNSが誕生したことにより、ゲームが抱える新たな課題も誕生している

 

……めっちゃ短い。やればできるやん。国立大二次の要約問題解きまくった過去があってよかった。自分に花丸。刀剣乱舞花丸。

 

では「SNSが誕生したことにより、ゲームの抱える新たな課題も誕生している」とはどういうことか。今回はそういう話になります。

 

2000~2019を切り取って見てみると、

音楽は「カセットウォークマン」→「ポータブルCDプレイヤー」→「MDプレイヤー」→「ipod」→「スマホ」という大変動の時代だったことがわかる。

映像でも「VHS」→「DVD」→「ブルーレイ」→「ストリーミングサービス」とあれよあれよの大変動を起こしている。今ふと気になったが、「エロビデオ」「エロDVD」「エロ動画」は聞いたことがあるが「エロブルーレイ」は聞いたことがない。エロがブルーレイに対応する前にDLサービスが出てしまった時代の移り変わりの早さ、とでもいうのだろうか。いや、たぶんあるけど。エロブルーレイ。

 

進化のスピードが早すぎる(悲鳴)(絶叫)

 

2013年…パズドラ流行る

2014年…ユーチューバー流行る

2016年…ポケモンGO FGO流行る

2017年…プレイステーションVR

2018年…Vユーチューバー流行る 日本eスポーツ元年 PUBG、フォートナイト、スマブラスマホ外の対戦ゲームが台頭

と、もう、なんというか、毎年毎年ダイナミズムの波に脳のリソースを削られて……疲れ……る……

 

2018年の頭は「Vユーチューバー」なぞ数えるほどしかいなかったのに、あれよあれよと増幅。スマホお手軽配信アプリのミラティブが多種多様なアバターを貸してくれるぐらいになっており、2018年末には「おじさんの声の美少女3Dモデルの生放送」は全然珍しくないものになった。本当に、ゲーム画面を垂れ流しながら見てくれている人とダラダラ会話をできる「ゲーム実況・ラジオ主」の世界が2019年のスタートラインだ。

 

今やゲームは、一人で黙々とプレイしてその後語り合う文化から、見せる文化へ。

良くも悪くも2009年ごろからニコニコ動画を先駆けにゲーム配信・実況の文化は台頭してきて、他動画サイト・アプリに足場を拡大しながら、実況や配信は新作ゲームが露出する最前線として定着した。

今、PS4はライブ配信機能が実装されているし、ゲームセンターにある筐体も「試合動画の出力」に公式で対応している。ロードオブヴァーミリオンなら、メインモニターにUSBメモリを差して100円入れれば、自分の試合動画を持って帰れるのだ。三国志大戦なら、メインモニターで100円入れて試合を指定すれば、後でスマホやパソコンでその試合動画をダウンロード可能になる。もう5年ぐらい前からこれ。

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↑lov3の筐体。今は同じ筐体で4が稼働中。

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三国志大戦4・5の筐体。今は同じ筐体で5が稼働中。カードを筐体自体で印刷する「オンデマンド印刷機にオンライン対戦がついている」逆転の発想。

 

わざわざゲームを配信しない人も当然に多いが、各人のゲームのプレイ内容はゲーム内のギルドツールやSNSや動画サイトなどで、自然と目に入ってくる。超やり込んでる人やスーパープレイをする上手がいることが大前提として共有され、そういう「見たことのある情報とプレイを比較する文化」になった。

 

僕の少年時代なんかは、ゲームが好きな仲良し4人組みの中で一番格闘ゲームが上手ければ「〇〇は格ゲーが上手いやつ」、一番ぷよぷよが上手ければ「〇〇はぷよぷよが上手いやつ」という栄誉が得られた。そして褒められた人は調子に乗ることができて、例え本当は井の中の蛙だったとしても、井戸の中で筋トレに励むことができたのだ。その現実認識の甘さこそ、たとえ最終的には大海で勝負できずとも、井戸を出て近所の小川でなら覇権を争うぐらいのマッスル蛙にはなれた。

 

が、今やゲームは、大海でかめはめ並と波動砲を撃ち合う宇宙大戦争規模のバトルが見えるし、見せればそれと比べられるし

 

ちょっと上手くなってきたかな~ぐらいの中級者、中上級者の配信に対してつくコメントは「ヘタすぎ」「雑魚」「〇〇も知らないとか」であり、愛のあるコメントでも「下手すぎワロタw」か「相手下手すぎワロタw」である。コメントは非表示にしたりコメント不可能にすることもできるが、「ヤベー奴が来て不快になる」ことを前提に動くのは、ハードが進化しても人の心というソフトが追い付いていないという、SFで手垢のつきすぎたテーマを地でいってる。

 

下手?

そりゃ、超上手い人と比べられたら人類の99%がそうだ……

趣味でテニスクラブに通っているおいちゃんが、常に錦織圭選手と比べられているようなものだ。

「反応が甘い」「判断が甘い」「今のボールは取れないとな」「凡庸な動画。見る価値なし」

そりゃ、錦織選手と比べられたらな!?

 

そして困ったことに、見えて比較されるのは結果だけではない。

 

今や「プロゲーマー」なる、給料を保証され海外からコーチを呼んだりして四六時中ゲームプレイを鍛えている専門的なスター候補がいることも自明。

 

そういう人でなくても、親が特別裕福だったりそうでなかったり、とにかく金を稼がずストロング穀潰しスタイルで四六時中ゲームをプレイしているゲームの上手い人がいることも自明。(そしてそういう人はゲームの上手さが精神の安定に欠かせないアイデンティティなので、ゲームが下手な人を見下して心の安定を得ようとしがち。「ちゃんと銭稼いでる大人に威張れるからゲームしている」というような主従逆転すらある)

 

前者はともかく後者に「下手すぎ」とか「雑魚やん」とかマウントを取られると、一週間くたくたに働いた週の休みにゲームをすることはあっても「上手くなろう」という気は起きない。だって使える時間的にも絶対に追い越せないし、あんな性悪なやつらに腐されながらお付き合いするのもなあ……ゲームって程度の低い文化だなぁ……今はいろんな娯楽があるんだから、とりあえず時間の使い方として「対戦ゲーム」はやめておこうかな……ネットフリックスで片っ端から映画観ようかな……喫茶店行ってコーヒー飲みながら小説でも読もうかな……ってさ。なるよ。歳を取るほど。お金を自由に使える層がさ。

 

けっこう今、ゲームは「上手いことが唯一無二の絶対的な正しさ」という一元的な価値観に向かってる気がする。

ちょっとでもダラッとしたプレイを配信すると、非難はもちろん、上達のための善意のアドバイスもそこら中から飛んでくる。

そこに欠けているのは「上達やアドバイスを求めていないテキトーな、マイペースなプレイを楽しむ人もいる」という、前時代なら当たり前だった視点だ。(もちろん多人数vs多人数のゲームなら上達は半ば義務的ではるが、一人プレイのゲームでもアドバイスがめっちゃ飛んでくるよね)

中には理解者もいるが、それでも、あまりにも「上達」を信じる善なるコメントの大群が「常識として」押し寄せてきたりマウント取り出したりすると、「うへえ、ちょっとゲーム文化はガチすぎてきついな……」ってなったり。みんながみんな錦織圭選手を目指さないでいいだろ! 大学のテニサーなんて出会い第一でもいいだろ! むしろ大学のテニサーで最強狙ってるのなんて5%ぐらいしかいないだろ! それが普通なんだよ!

 

--余談--

私も「文章見てください、アドバイスちょうだい」言われたら、最初に冷や汗をかく。

……いい、いいけど……どこまでガチで考えてる人なんだ? と。

A・将来的には文だけで飯食いたい同志なのか?

B・副業的にモノになればぐらいに考えてる人なのか?

C・商売は考えずに上手になりたい人なのか?

D・単純に大作業を終えたから労ってほしい人なのか?

CやDの人に、AやBレベルのアドバイスはお節介だ。ハードル高すぎて、気を悪くさせるだけ。Dの人には「ここはこうした方が、ぐっと良くなりそう」すら地雷だ。はー、せっかく楽しく書いて達成感を感じていたのに、アヤをつけられた……みたいになる。

自分が持っている上達志向を持っていない人がいることを認め、相手ゆるく遊びたいだけの人なら「アドバイスは会話に必要無い」ぐらいで行かないと、火傷する。

助言においていろいろ失敗してきた私が今どれぐらい慎重になっているかというと、

もし〇〇さんが上達を望むのなら、次は〇〇を〇〇にしてみるといいかも楽しみ方や目標は人それぞれだから、やってもやらなくても全然いいんだけど」ぐらいになっている。教育関係のお仕事してた時に身についたことだけど。早慶を受かるパワーを早々に手に入れた子が、必ずしもさらに頑張って東大入りたいとは思っていないのだ。教科はうんと増えるし論述は増えるしで、もー大変。そこで本人の価値観・意思・目標設定を確認せず東大突破メニューを押しつけると、失職する。

――――

 

今、ゲーム文化は

eスポーツを今後長く続くビッグな市場にすること

eスポーツからヒーローを生むこと

の二つを、卵が先か鶏か先かを含みつつ、相互に影響させながら頑張っている。

競技性の高いゲームのスーパープレイヤーは、まさしくアスリートと呼ぶにふさわしい。カーリングライフル射撃も立派な五輪競技なのだから、目と指先しか使わずとも競技性の高いゲームが五輪競技を目指しても何の問題はない。

ただ「上手い人が問答無用でエライ」だけを取り上げてお題目に掲げると、北斗の拳の「暴力が強い人が問答無用で権力者」という、荒廃した後のやっべえ世界になる。力を持たない善良な市民ならお近づきになりたくない世界。

 

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競技者として上手い人がスターと認められ、最も上手い人が最もうまい勝利の美酒を味わうことはスポーツなら当然のことなのだが、それが成立するのは限りなくプロ寄りの一般お楽しみ勢とは別に仕切られた世界だけだろう。

 

上手いことだけを是、是、是、是、是!大正義!ゲームの世界では年齢も礼儀も立場も何もねー!ニートの俺が30や40超えるおっさんをこき下ろすのも強さが全ての世界だから当然なんだぜw いい世界だろw お前も来いよw としてアピールしすぎると、もしくは野放しにしすぎると、eではないただのスポーツや将棋やらが半端無く熱心にやっている「普及」「裾野拡大」とは逆行する。

アーケードゲームeスポーツの大会のたびに、超強い人の、インモラルな不正行為絡みのトラブルが起きる(そしてSNSで広く話題になる)のは残念で仕方がない。そして、そういう人って、いくらゲームが上手かろうと表舞台に出さないでいいと思う。

 

たとえば5人を素手で殺してる最強の殺人犯がいたとして、その「豊かな才能」を理由に特例的にボクシングなり総合格闘技なりにエントリーさせるのがOK……なんてのは、マンガの中の世界だけにしといてほしい。万が一トップを取ったら、その競技の人類的なガッカリ感は凄まじいことになる。ビール瓶で頭たたき割って、被害者が警察に駆け込んだら協会的ルール違反を唱えて干すようなトップアスリート界は、ノーセンキュー。普通にドン引き。憧れられる要素が1ミリグラムもない。話はちょっとずれるが、神戸の猟奇的連続殺人犯の書いた本『絶歌』がベストセラーになったとき、マジでやってらんねえと思った文字書きたちは多くいたはずだ。

 

僕としては虚しい。ゲームの上手さが全てで、それを理由にあらゆる傍若無人が通る世界も。商品の売り上げが全てで、それを理由に傍若無人が通ってしまう世界も。高校テニス部のエースが、テニスのシニアプレイヤー(おじいちゃん)を「自分よりも下手だから」という理由で大衆の前で笑い者にしていたり、タメ口使ってパシリにしていたら、胸糞悪いなぁって思わない?

 

この「見られるし目に入るしそして比べられるゲーム文化」が形成されつつある中で、ゲームを発信する側がどういう価値観をアリとしナシとするか。それを決められるのは、トロフィーを渡すゲームの運営者だけだ。

その決定が、意外と、今後10年のゲーム業界の売り上げに関わってきたりするんじゃないかな、とか思っている。1匹の蝶々の羽ばたきが海を渡るころにはハリケーンを起こす、バタフライエフェクト的に。

 

「女の子がゲームやるなんて…」っていう昔の常識が無かったら、ゲーム産業の膨れあがり方はもっと二次関数的に凄まじかったかもしれないし、ゲーム産業への優秀なクリエイターの流入率も違っていたかもしれない。将棋なんかは、昭和が過ぎても「頭が良くなる習い事」っていう謎のブランドを形成して、うまいことやってるもんな。中学校や高校に将棋部はよくあるがゲーム部はまず無い。「プロレス的」などと勝手に言い訳するチンピラ文化や、醜聞のつきまとう非常識キングをもてはやしている限りは、肯定的な文化としてゲーム部が誕生することもないだろう。

 

 

大きな勝利のために……小さな敗北を受け入れよ……

長く強く生きるために……小さな腫瘍の切除を受け入れよ……

ゲームよ……

うまいこと……うまいことやるのだ……

 

以上ァ!

 

 

「(うちの中学の)サッカー部は、問題ばかり起こしてるチンピラの集まりだからやめとけ。バスケか野球にしといたがいい」

なんて、僕の中学では当たり前に言われてたのを思い出すなぁ。

で、サッカー部にはスポーツ万能系みたいな真の適性者は集まらんかった。

真の意味でのメタゲームって、そういうレベルのところから始まってる気がする。

今、ゲームの分岐点

幸運にも(?)、中学・高校と共学の学校に通うことができた。

 

僕はスポーツやテレビ(お笑い)とは極北のオタク野郎だったので、中学の頃の同級生の男子たちとの会話のネタはもっぱらゲームの話。ゲームの話ができるならガリ勉ともヤンキー(シンナー吸ってない人に限る)とも話せる、ゲームって本当に偉大ですね。

 

ただ、当時の福岡というのは「ゲームは中学生で卒業するもんだよな」ぐらいのムードがある場所でもあった。地理的な要因というよりは時代的な要因だと思う。ちょうど、僕らが高校生になった時に現世の支配者『携帯電話』が普及したからだ。高校生は、部活と(携帯電話を使った)恋に煮えたぎっていたのだ。

 

高校の入学祝いで携帯電話を買ってもらった同級生は多かった。入学時で所持率は5割ぐらいだったと思う。部活に入った時、3年生の先輩たちの方が所持率が低かったのを覚えている。その携帯電話所持率は高1が終わる頃には8割程度にまで登っていただろう。

「あんなもん、毎月高いし、いらん」「おお、同士よ!」と言っていた多くの男女高校生が、コロリと購入を明かす場面に僕は何度も立ち会ってきた。僕は高校を卒業するまで持っていなかったラスト・ワンにしてちょっと痛いやつ。見ろ、面構えが違う。

 

携帯を手にした高校生男女は、気になる異性のメールアドレスを聞き出すのに必死で、「〇〇は大してかわいくないだろ~」「〇〇はちょっとな~」なんて昼休みは言っておきながら、放課後には密かにその相手に熱っぽいメールを送りまくって抜け駆けしまくる、本気の遊びが流行ったのだ。

メールは受信する側が料金を負担する。そしてパケット定額制がまだ無い時代だったので、大変モテる我が幼なじみは、男子共からメールを送りつけられるだけでとんでもない月額を請求され、ご両親に怒られるという、自然発生した「モテ税」に苦しめられていた。

彼女は「何人も何人も、無視しても毎日きもいメール送りつけてきおって、さっさと告ってこいやーッ! 告ってこんと振れんのじゃー! 金払いたくないんじゃー!」と強烈なことを僕にこぼしていた。振られたことの方がずっと多い僕からすると、もうスーパーサイヤ人の超絶バトルである。

 

今ではちょっと想像がつきにくいかもしれないが「携帯電話があり、SNSが無かった」という、2002年~2005年ぐらいのエアポケットのような3年間が僕の高校時代の青春だ。もしその時にSNSがあったなら、今のようにゲーム文化も併存していたのだと思うけど。とにかく、そういう「携帯電話があり、SNSが無かった」地方の高校生活においては、ゲームは話題の主流からは大きく遠ざかった。mixiというSNSが生まれ(というか画像表示に数分もかからないブロードバンド回線が生まれ)、さらにニンテンドーDSが出てゲームの裾野が大きく広がるのは、僕が大学に入ってからだ。

 

恐ろしく長い前置きになったが、つまり僕は高校時代、同世代の男子と会話のネタがとことん無かった。ワールドカップが急に日本で話題になったが、サッカーはわからん。テレビをつけない人間なのでお笑いもわからん。ゲームの話題をすればガキ扱い、携帯電話は持ってない……卵が先か鶏が先か、僕も高校の頃は部活(美術部)漬けで、最もゲームをしなかった3年間だろう。中古で買ったドリキャスサクラ大戦3ぐらいしかやってない。(兄貴が大学の下宿にゲーム機を全部持っていったのもでかい)

 

何が言いたいかと言うと、そんな僕でも話せる相手がいた。それは男子では先輩や後輩であり、さらに年齢関係なく女子であった。同質性を確かめあう友情から離れて、異質性に驚きあう友情なら成立したのだ。そんなわけで、けっこう女子の友達はいた。

たぶん高校3年間では、男子と会話した回数よりも女子と話した回数の方がかなり多い。が、その中でもとんとゲームの話は出てこなかった。美術部という、いかにもオタクチックな傾向がはびこりそうな部活に拠点をおいていてなお、である。

 

しかし。

思い返すと、高校までだけで考えても色々な違和感がある。

 

小学生の頃、僕はポケモンカードで「カイリュー」を引き当てた。うおあおおおおおカイリュー、キングオブポケモン(異論は認める)! 帝王…帝王のカードや…! とテンションをあげるも、その進化前の必須カード「ハクリュウ」を持っておらず使えなかった僕に、ハクリュウを交換してくれたのは誰か? それはクラスの静かな女子であるKさんだった。ハクリュウは1進化目でありながらレアカードという凄いカードで(しかも大抵の状況で進化先であるカイリューよりも強い。カイリューいらない説)、当時の僕の地域では幻のカードだったのだ。

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「……ハクリュウ、ほしいの? あるよ。キュウコンとなら交換してあげる」

「え……お兄さんか弟さんのカード? それは悪いよ……」

「いや。わたしのだから。いいよ」

 

これが、一つ目の違和感。

 

次は、中3の頃だが、とあるギャルっぽい女子Uが

 

「フィギュア……ぐるぐるぐる……フィギュア……」

 

と、机に沈みながら赤い長方形のタイルをダイヤのように立ててくるくる回していたのを見た時だ。

(何やってんだ……)

と僕はそれを眺めていたものの

「フィギュア……バシューン。ゲット」

とUが赤いタルを倒した時に、全身に電流がかけめぐった。

「そ、そ、そ、それ、もしかして、スーファミのミスティックアーク!?」

「えーーー!? わかるーーー!?」

 

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スーファミのミスティックアークと言えば野心的な雰囲気RPGの傑作オブ傑作なのだが、自分の身内以外ではプレイしていた人を全く見たことがない。当時すでに出て6、7年が経過しているゲームだ。当時の僕の認識としてはドラクエ5をクリアした女子ですら大変珍しかったのに、ミスティックアークとは。ミスティックアークをプレイしており、しかも6、7年経ってなお思い返す女子はいたのだ。これが、二つ目の違和感。

 

次は高校1年の頃だ。

モテる我が幼なじみとは別に、クラスで非常にかわいいと噂になっている女子Hさんがいた。男子だけでなく女子からの人気もあるカリスマ的なキャラだった。ギャルとかオタクとかカテゴライズできない子で、あえて言うなら不思議ちゃん。ポップな絵がくそうまい。というか、HさんはHさんという名前でジャンルが成立しそうな素敵な宇宙を持っていた。国語の詩歌のレポート発表で、与謝野晶子」を貼り付けてサインペンで髪型を魔改造したレポートを出し、女の先生から本気で吊るし上げられていたのを覚えている。レポートの内容自体は非常に良かった。Hさんは怒られているときに泣くでも笑うでもなく「?」とキョトンとしていた。

 

僕はそんな裏表のないはずのカリスマ、Hさんの「闇取引」の現場に遭遇してしまったのだ。

 

朝、まだ教室にほとんど人がいない頃、

Hさんは教室の隅で、友人のKさんにあるものを渡していた。

 

エリーのアトリエ』だった。

 

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僕は教室の左端一番奥という最高の席だったので、Hさんの鞄からチラリと出てKさんに手渡されたそれを見てしまったのだった。もちろんプレイしていたから、そのパッケージが何であるか一瞬でわかった。

(Hさんが……エリーのアトリエ……!? あの、全然ギャルゲーではないのに大人たちからはギャルゲーと勘違いされがちな購入に若干リスクのあるゲーム……しかも、エリー、エリーか!? マリーでなく、エリー……!? 一作目のマリーは非常に簡単で誰でも面白いが、二作目のエリーはなぜか難易度が跳ね上がっていて、大抵の人はベストエンドに行かず投げるようなゲーム……良さに辿り着く前にノーマルエンドで『そこそこのゲームだったな』となりがちなエリー……! エリーを人に勧めるほど楽しめるとしたら……Hさんは間違いなくゲーマーだ!)

モンスターファームモンスターファーム2になって難易度が10倍ぐらいになったことに似て、アトリエシリーズも一作目のマリーから二作目のエリーになった時に難易度が跳ね上がったのだ。だが、その難易度をクリアできる人なら、マリーよりもエリーの方が『沼』にハマりやすい、生粋のゲーマーリトマス紙と言えるゲームだろう。

HさんとKさんは僕の視線に気づき、二人は(見られた!)という顔をした。

 

僕は目があったHさんに

「……エリー。エリー、いいよね」

「……!」

「マリーより、めっちゃむずいよね」

「……うん。糸魚川くんも?」

「めっちゃ好き。金、2個作った」

「あれ、驚くよね」

(究めすぎて賢者の石を超える最高難度の生成物『金』を2個作ると、『富豪にはなったが、錬金術師としての初志や他の大切なものを失った』孤独バッドエンドになるのだ。最高ランクのエンドを目指すなら、図鑑を埋めるために1個は作らないといけないのだけど)

 

しかし、会話はそれだけだった。

なんというか、彼女がクラスの男女の不思議なカリスマであるために、「エリーのアトリエをやり尽くすほどのハイクラスゲーマー」という属性はタブーな気がしたからだ。というか、こそこそ朝に貸し借りしている時点で、HさんとKさんにはタブーという自覚があるのだろう。僕とてHさんに嫌われたくは無かったから、話はそこで打ち切った。そして、彼女が朝にエリーのアトリエを取引していた事実は、高校を卒業するまで誰にも言わなかった。これが、三つ目の違和感。

 

フェルミ推定』という考え方がある。

数の分布状況から、別の数のだいたいの「アタリ」をつける推定方法らしいのだけど(日本には何台の自販機があるか、みたいなのを身近な範囲の数値から考えて近似値を叩き出したりする)そのフェルミ推定をメジャーにしたフェルミさんからすると「絶対に、宇宙のどこかには宇宙人がいる」ことになるらしい。

そのフェルミさんのお言葉らしいのが

 

「みんな、どこにいるのだろう?」

 

……っていうのはハルチカシリーズの『惑星カロン』で知った。

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余談だけどこの本が↑アニメ化するとこう↓なる。アニメファンが実写化のたびにガヤガヤしてるのを、小説沼の亡霊たちは静かに見守っている。見ろ、面構えが違う。

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話を元に戻すと、

「みんな、どこにいるのだろう」の「みんな」というのは、宇宙人のことだ。

フェルミさん的には)この宇宙の中に必ずいるはずなのだ。

だが、全然出会えない。

みんな、今、どこで生きているのだろう?

 

その後SNSが現在まで続く隆盛となり、同好の趣味人たちでコミュニティが形成されるようになった。

僕もゲームファンのフォロワーさんたちと仲良くしていただいているが、昔のゲームをぽんぽこ語れる女性フォロワーさんたちはとても多い。私より詳しい人、ザラ。その、女性陣たちが当然にエニックススクウェアの作品、他社の作品を語れている様相を見て、僕は思わざるを得ないのだ。

「女の子でゲーム好きな人は、どこにいるのだろう?」の答えは

「すぐ側にも、いたのだろう。だけど、みんな隠していたのだろう」ということを。

漫画研究部とかイラスト研究部とかに所属していない女子でも、普通に幼少期からゲームファンだった人たち。当時は一人っ子がレアなぐらいだったので、兄や弟がいれば一緒に遊んでいるうちにハマることだって今以上に自然だろう。もちろん、インベーダー~ドラクエⅢ世代を上がったお父さんたちが娘にゲームを斡旋していても何の不思議もない。そもそも僕が10歳の頃には、ポケットモンスター赤緑が出て、その一年後にはアニメ化によって男女を問わないブームとなっている。漫画やアニメや小説とは別軸として、人生にゲームが寄り添っていた女性は多いはずなのだ。

だが、様々な理由で名乗りを上げられなかったのだろう。

 

話が前後するが、中学2年生の時にはクラスでドラゴンクエスト7が流行っていた。

僕は進めるのが早い方だったので「糸魚川~~~次の石版どこ~~~」と男子たちから頼られていた。そのときに「お兄ちゃんが進むの詰まってて聞いて欲しいって頼まれたんだけど……」と、僕に次の石版の在処を尋ねてくる女子がいた。

あれはもしかしたら、困っていたのはお兄ちゃんじゃなくて……

 

すごく間を端折ると、SNSの登場によって、様々なタブーの内情が暴かれた。

SNS以前の「しっかりした大人」とは、漫画を買って読むことすら隠すべき趣味であったぐらいだ。「うちのお兄ちゃん、大人になってもジャンプ買ってるし……」が褒め言葉の逆の意味として使われていたのは普通だった。今もネット世界が見えていない人の多い地域では、そういう目でのレッテル貼りはあるだろう。

逆に、

「うちの親父、毎週初年マガジン買ってるんだよね。自分が読むために」

「ええ~!! 自腹で買わなくていいの!? いいなぁ~!!」

という会話も、僕の青春からすると普通だった。

中学の頃、クラスのお嬢様的な女子が「哲也~雀聖と呼ばれた男~」「無頼伝 涯」の話に入って来た時は大いに驚いたものだ。

お兄さんが買ってるのか?と聞くと「うちのお父さん漫画好きで、マガジン買ってるから」とさらに驚きの返事。彼女のお父さんは一部上場企業のお偉いさん、ザ・厳格という話だったから。事実は、厳格ではありつつ漫画ファンという、漫画やテレビドラマで描かれる「一部上場企業のお偉いさん」の像とはあまりに違っていた。なお彼女は、弟が買っているというあずまんが大王も読んでいて「オタクとか萌えとか関係なくあれは面白いやん」と、こっそり僕に語ってきたこともある。「やん」は博多弁でもよく使う。

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↑話してみると、このトークを十全にこなすお嬢様の真実。

 

SNSによって、女性もゲームが大好きなこと、大人のおっさんも漫画が大好きなことは、もはや驚くべきことではなくなった。

そのような属性を趣味として紹介したときに、レッテル貼りから「うえ~」って引かれることは少なくなったと言えるだろう。ゲームや漫画の地位が向上したとも言えるし、ゲーム好きな女性や漫画好きなおっさんの地位が向上したとも言える。

 

しかしSNSの登場で全てが寛容の方向に向かったわけではない。

むしろ逆に、SNS文化と融合したせいで、「趣味」についてかつては無かった形の嫌な思いをすることも登場してきた……

その「嫌な思い」を個人や業界がどう位置づけるか、どう処理するか。

ゲーム文化は今、未来数十年を決める岐路に立っているんじゃないか……

あ、ゲームとeスポーツ絡みの話です。

というのが、今回の記事シリーズの趣旨。

 

ここまでが本当の前置きだ……

これ、序文や。巻頭言や。(教本や参考書の巻頭言読むの大好き夫)

私はあと三回変身を残している……

 

つづくゥ!!!

コミックマーケット95新刊の宣伝

お疲れ様です。

今年は人生で一番忙しい12月な気がする……ってぐらい目が回っています。

お仕事と、引っ越しと、毎年恒例のコミケです。

今回はコミケの宣伝になります。

 

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平成最後のコミックマーケット! プレミアム感!

12月29日 土曜日(1日目)

東京ビッグサイトで行われるコミックマーケット95

に席をいただいております。

サークル名は「MQ文庫」。

スペース番号は西“の”07a。お誕生日席いただけました。西館なので注意。

 

新刊は、コメディタッチの近未来・社会派・eスポーツ勝負師小説。全年齢対象。

210ページ、1000円。口絵1枚挿絵3枚。挿絵はケリーさん。

 

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ラノベか?と言われたら「今の」ラノベとはちょっと違うと思います。角川文庫「ハルチカシリーズ」とか東京創元推理文庫「裏染天馬シリーズ」とかそこらへんのノリに近い気がする。笑えて熱くてたまにしっとりするやつです。ラノベならGA文庫りゅうおうのおしごと!』とか好きな人なら好んでくれそう。ロリ成分やハーレム成分はありませんが。

 

「雰囲気見ないとなんともな……」という人は、↓のコミケwebカタログで104ページまで見本誌公開していますので、チェックしてみてください。ごもっともな懸念だ。

 

webcatalog.circle.ms

完全に一般文芸系で私のガチなのを読みたい人は昨年の本『黒春』がおすすめです。黒春も在庫が大量にあるので持っていきます。宮部みゆき先生とか湊かなえ先生とか好きな人はたぶん好き。

 

ちょっとは興味が出てきた……

けどコミックマーケットって、アレでしょ?

アレで……ああいう場でしょ?

だからちょっと……

 

という人の心配を、今から取り除く!

 

・アニメとか漫画の無許諾二次創作のお祭でしょ?

基本的にはそうです。

が、今回私がいる1日目西館はオリジナルのマンガ・小説・雑貨など「元ネタ無し」が集まっている空間です! あとは芸能とか特撮とか音楽とか。 アニメとか漫画とかさっぱり興味が無い「普通の人」であることに自信を持つあなたでも大丈夫! 1日目の東館に行けば、女性向けの薔薇い花園が待っているぞ! オタク=男が主流 みたいな完全に誤った価値観はボロボロに崩れ去るでしょう。世界を広げる、正しい認識を持ち受け止めるのが、大人ってもんじゃないかい……?

 

・エロ本の祭典でしょ?

ぐう……安直に思える認識ですが、そういう側面も多少あると言っておきます。

ですがそれは東館とか別の日に行われています。あとうちの本は全年齢OKです。たぶん1日目の西館は、3日間でもかなり全年齢向けな空間となっているでしょう。オリジナルはエロ少ない傾向にあるので。無いとは言いませんが、入門者が目のやり場に困るような空間ではありません。本が置いてあるフリーマーケット感です。

 

・どこにどうやって行けばいいの?

まずはなんとかして東京に辿り着いてくれ!

そしてJRりんかい線の「国際展示場駅

新交通ゆりかもめの「国際展示情正門駅」に降りて

あとは人の流れについていってくれ!

コミケウェブカタログで事前に会場の全体図・周辺図を見ておいたいいぞ。

開催期間は10:00~16:00だ! でも15:30からはたぶん撤収準備始めてる!

 

・込みまくってて死ぬって聞いたけど……

大丈夫! 1日目の西館の参加ジャンルを見る限り、たぶん(悲しいかな)めっちゃ快適! 並んだりすることなくすいすい移動できると思います。2日目の東館とかはfate刀剣乱舞、東方、スクエニと人気ジャンル(の同人誌)が集まるので地獄でしょうね。

あと大抵のサークル(うち含め)は一日中のんびりやってるので、12時~1時ごろに会場着でも全然間に合います。2時ぐらいになると帰っちゃうサークルもけっこう出てくるので、安全かつコミケの雰囲気を味わいたいなら12時着ぐらいがおすすめ。

 

・頑張って辿り着いたのに売り切れてる、とかありませんか?

自営業ライターにとって、新刊は使いやすい名刺代わりなのです。こういうの〇日で書けます~って。かなり多く刷ってるので、このブログが奇跡を呼ばない限りは期間中に完売ということはないでしょう。人生で初お披露目で完売したことはないです。

 

・入場料は? SF大会みたいに2万円近くするんじゃないの?

やけに詳しい人が来たな……

大丈夫、コミックマーケットは入場無料です。1ドリンクチャージもお通し代もいらないぞ。次からカタログが入場券になるんだっけ。次から。今回までは無料! 何も買わない様子見・見学コースなら交通費だけでOK!

 

・カードゲームショップみたいに臭くない?

1日目西館ならたぶん大丈夫だ!

 

・めっちゃ寒いって聞いたけど

冬は外に出たら寒いぞ!

 

・行きます!徹夜して朝一で突撃します!

ダメ、絶対。

コミックマーケットは徹夜を禁止しています。

徹夜組が起こす様々な問題を排除するために、私らはわりとお高いサークル参加費を払っています。ずばり申込み書あわせて1万円。これ、徹夜が発生しない地方のイベントだとスペース代3000円とかなんだよな……

徹夜並びされちゃうと気持ちよくお話できない間柄になってしまうので、それは勘弁してください。どんなに早くから参加してみたくても関東圏の人は最寄り駅から始発で、遠方からの人も宿泊先から始発でお願いします。

 

・通販受け付けていますか?

会場に足を運んでくれた人(そこそこ大変)優先でいきたいので、イベントが終わって在庫が発生したら通販の告知をさせていただきます。

あと、いつか電子書籍版で出すと思います。年末は家族でほのぼのするのも大事なことなので、無理して来場しなくてOKよ!

 

・新刊、面白いですか?

きっと。

仕事で書いたやつじゃないから、自分で面白いと思えないものは完成しても出さないよ~

上のウェブカタログで途中まで読めるので、地雷チェッカーに使ってみてください。

 

・完結してますか?

全然続けられる話ですし続ける気満々ですが、1巻で1つのお話としては完結してます。

 

・どこかの賞に出したやつ?

これはどこの小説賞にも出してないやつです。どこか出そうかしら。来年4月の電撃メディアワークスとか? kindleに電書で置いて権利100%握ってた方が良さそうな気もしてる。

 

・萌えられますか?

キャラクターは男も女も老若男女いっぱい登場します。みんな何かしら魅力的になるようには作りましたが、「萌えさしたる!」って意気込みでは書いてないです。

 

・言葉遊び系とかラジオトーク系ですか?

いや、それ系では全くないです。普通に小説です。うちの父や母でも「題材がわしらにはちょっと遠いなぁ」と言いながらも、ちゃんと読めると思います。題材を描くんじゃない、それに関わる「人間」を描くんだ(キリッ キリキリッ キリッ キリリッ

 

・買ってもすぐ読まないから申し訳ない

全然気にしないでください。本なんて、読みたいなーと思ったときに読みたいだけ読めばいいんです。私自身、積ん読は多いし。感想も好評も義務じゃありません。買ってくれたら応援していただけているということだから、それだけでめっちゃ感謝をしています。マジです。

 

・読みたいけど好きになれないかも

もう全然気にしないでください。私は書いて、出した。それでもう終わってるんです。それをお金払って手に入れた人が、気にいってくれようと時間の無駄だったと思おうと、それが真なる感想です。作者は常に、読者の感想を答え合わせできません。完全にトンチンカンな誤読の上の感想みたいなのとか、悪意たっぷりに読んだ感想とか、そういうのはこっちで見なかったことにしますし。その取捨選択は「作り手側のスキル」です。誤読でない上で「面白くなかった」だったら、それはそれで貴重なデータとしてありがたいのです。もちろん、そう思われないように技と時間をかけて頑張って書いてはいますが。でもほんと、それはそれ。

 

 

 

以上!

コミケウェブカタログに行くのもめんどくせえ!という人のために、新刊のあとがきをのっけておきます。元が縦書きのやつをコピペしただけだから見にくいかもだけど、許して! 改変してるエネルギーはゼロよ! ネタバレは無いから大丈夫だ!

じゃあ、会場で会えたら会いましょう! このブログ見て来てくれた人は一言でいいので「ブログ見て来ました」って言ってくれると嬉しい。

 

 

 

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    平成最後のあとがき(プレミアム感マシマシ)

 

 中学生までで時間を忘れてハマった趣味と言えば、もちろんゲーム。ただ、それに唯一匹敵しえた趣味が読書でありました。年がら年中何かを読んでいたわけではないけど、読み出すとゲームをする時間も忘れて没頭したものです。図書室にあった少年探偵団とか、その後はスレイヤーズやフォーチュンクエストのようなライトノベルとか。

 

 そんなこんなで高校生になった頃にはそれなりに本好きな少年だったのですが、その私に大衝撃を与えた小説が、父母の本棚にあった山崎豊子先生の小説です。『沈まぬ太陽』とか『大地の子』とかですね。どういう小説かと言うと、サラリーマンが主人公で、企業内部での暗闘や家庭での苦労がメインの「大人の世界の話」です。


 もう、完全に異世界の話でした。当時はインターネットも機能しておらず、SNSだって無い。大人たちはお互いや若い世代を牽制しあうように、公私共に恥を晒さず、夏休みが三日でも平気なふりをして、『無欠で立派な大人』を演じていました。情報が閉ざされ、まだその建前が機能していた時代だったとも言えるでしょう。子供からすると、あまりにも理解しがたい謎の存在……それが「大人」で、だからこそ「大人の世界」は幻想世界やSF世界よりもわからない謎が渦巻く世界でした。


沈まぬ太陽』では、主人公はJALっぽい企業の労働組合の組合長になって、待遇改善を要求したストライキをしたがゆえに上から睨まれ、親友と思っていた同僚から売られ、アフリカに単身で飛ばされ、ヤクザのような取締役と娼姫のような愛人がどこからか入り込んできて、あの大事故が起きて、同僚は副社長にまで登りつめて……お、おいおい……マジかよ!? っていう衝撃の展開、恐るべき『ダークファンタジー』の世界でした。「この作品は、事実を元にしたフィクションです」どっちやねん! たしかJALから訴訟起こされたんだっけか。


 とにかく、「欲望やだらしなさを持つサラリーマンの男の世界」は、私にとって「完全未知の新世界」だった。新鮮すぎて、ハマりました。もっとこの世界について知りたい、冒険してみたいと思いました。そこからな気がします。ライトノベルは一旦置いといて、推理小説とか、警察小説とか歴史小説を読むようになったのは。


 今は「異世界転生」が流行りですが、私は若者こそ、お金や大人の社会の文法が書かれたフィクションを読むといいと思います。勉強になるとかそういうのより、単純に、面白いから。若者は、必ず来るいつか、自分が大人になって夏休み3日の世界を爽やかにタフに生きないといけないことを恐怖しています。見て見ぬふりをしています。でもそれは騙されているというか、幽霊を恐れているというかで、未知からくる恐怖です。さっさと「へえー、こういう感じなんだ」と大人たちの弱さ・大人社会のテキトーさを知ってしまえば、今の自分たちの延長なんだと見えてくれば、少しはホッとする。何より「異世界」の連続ですし、想像を上回る刺激にドキドキが尽きません。


 そんなわけで、本書は「大人世代はもちろん、子供世代が読んでも楽しい社会小説」を目標に書きました。前作「黒春」が「親世代だけ読めばいいや」ぐらい割り切っていたのと、真逆の試みです。


 だから、超頑張ってルビ(ふりがな)を振りました。これ、自動でできることじゃないんですよ……全部、手打ちですよ……楽しいかって言われたら超つまらない、しんどい作業です。だって、自分だと全部読めるんだもん! 中学一年生以上に見える単語には全部ふりがなをふっておいたつもりです。やったね、小学六年生から読めるぞ。


 ……内容的に小六が読みたがる内容か? というのはルビふり中に100回ぐらい疑問に思いましたが、小学生向けの角川つばさ文庫が「ハルチカシリーズ」を角川文庫からそのまま移植して出しているのを見て、勇気がもらえました。「本気かよ……」って目を疑ったとも言います。あれこそ、考えるのが好きな大学3~4年生レベルの内容だと思うので。絵をかわいくしてふりがなを打てばいいってもんじゃなくないか、角川さん!?

 このあとがきを書いているのが年末だから「一年を振り返って」みたいなあとがきになってしまいますが、今年もいろいろありました。
 昨年から複数のゲームの会社さん(どれも名前出しNG)で文章のお仕事をさせていただいているのですが、今年それらのお仕事もかなり増えました。このような同人作業で画像編集も習熟していたので、テキスト業務に付随して、そっち周りの仕事もぼんぼこもらえる。思っていた数倍忙しくなり、「夏から毎月一冊電子書籍」を予定していた本シリーズは、冬のコミケが初出・電子版は手が空いた時に頑張ってやる、という具合に。


 本シリーズは電子書籍出版をメインに考えています。コーディングさえできればアマゾンに簡単に、半永久的に置いてもらえる時代で、ぶっちゃけ「印刷費がかからない」のは滅茶苦茶ありがたい。紙の本をめくる楽しさは何より私が好きなことなのですが、ブログやらツイートやらがバズった時に「この人の本、読んでみよう」と、お手軽アクセスのインフラを個人構築できるのはDL販売だと思うのです。だから2巻以降が「物理本として出るかどうか」は……私自身にもまったくわからん! 2巻以降はDL版のみになるかもしれないけど、読んでいただけたら幸いです。そもそもこの物理版1巻だって、「コミケは何度も出てきたし、平成最後のコミケだけ出ないっていうのもね?」という、自意識というかミーハー根性からの産物です。わしはのう、平成最後のコミケで本を売ってたんじゃよ……って数十年後に言いたいじゃないですか。本当に便利だ、何でもプレミアム感が増すぞ、「平成最後」。

 

 平成最後の表紙絵・挿絵はケリーさんに描いていただきました。
 そう言えば、本に挿絵を入れたのは「アニオ探偵アニタ」以来かもしれない。
 これも、少年少女に読んでもらいたいゆえです。
 ギャグあり、シャープで緊張感のある場面もアリ、そういう複雑な方向性の発注でしたが、ケリーさんは絶技をもって想像以上のものを描いてくださいました。大変感謝。2巻以降も、私のキャラクターをケリーさんに描いてもらえることをモチベーションに頑張ります。

 

 本当は関わったゲームのテキストこれこれこれだから見てね、って言いたいんだけど、契約上言えない。なんでやねん、なんでやねん、なんでやねーん! おかしかないかゲーム業界!? 言えたらコミケでももっと人たくさん来てくれるやーん!!


 そういうあれこれが「プロゲーマー’ズ」の原動力です。
 タイトルは「ゲームに関わってお金を稼ぐ人たちの」です。「の」何でしょうね。プライド、生活、勝負、悩み、未来……いろいろあるんでしょう。このプロゲーマーというのは広義のプロ(お金を稼ぐ人)であって、だから勝多や文七だけではなく、新聞記者の九眠やマネージャーの楠田さんも主人公的な、社会派群像劇エンタメです。2巻以降も、ゲームに様々な形で関わるいろいろな人が出てくる予定です。バーチャルユーチューバーとか。


 あ、最後に。
 ゲームは詳しいけど将棋は頑張って調べた程度です。本当の将棋人からすると「プギャー!」って指差して笑っちゃう描写もあるでしょうが、許してつかぁーさい。こ、これ……そもそも、未来の将棋界だし(ボソッ)。将棋の複雑な呼称とかはわざと変更しています。


「私はまだ三級ですが、師匠はB級2組で七段です」みたいなのを
「私はまだ三級ですが、師匠はB組二部で七段です」みたいに。
 何も知らないで間違ってるんじゃないよ、って言いたかっただけ。

 

 ツイッターに「糸魚川水族館」で常駐しています。
 一言でも感想いただけると、執筆速度が上がります。
 面白かったら宣伝してくださいまし。執筆速度が超超超上がります。
 
 では、本文・あとがきともに最後まで読んでくださってありがとうございました。
 今まで応援してくださっている方々も、本当にありがとう。文章が続き、飯が食えるようになったのはみなさんの暖かい励ましのおかげです。
 次の元号が何なのか、これを書いている時点ではさっぱり知りませんが、
「〇〇最初の年」も、その後も、読者の皆様と私にとっていい年でありますように。
 またお会いしましょう!

                                糸魚川水族館

ゲームを楽しむハードル

大きな書き物が終わったので、雑文を書きたい気分です。

今回はがっつりゲームについて。

読んでやってもいいぜって人はお付き合いくださいませ。

 

格闘ゲームは楽しむハードルが高いから衰退した」

 

みたいな、数年に一度はぶりかえす話題がまたぶりかえしていました。

本当にハードルが高いままなのか?

本当に衰退したのか?

スマブラポッ拳はその話題内での格闘ゲームに含まれるのか?

いろいろと気になるところはありますが、長らくゲーセンに通っているものの格闘ゲームへの食指は動かなかった身としては、少しだけ「新たにチャレンジするのは、(時間とコイン的な意味で)勇気がいるな」という実感も持ってはいます。

 

家用の格ゲーなら10年ぐらい前まではけっこうやってまして、ダブルサマソー、瞬獄殺、ジャンプしないでザンギエフの2回転投げ、DIOのザ・ワールドまで思ったタイミングでほいっと出せるぐらいの格ゲー嗜みティはあります。家用のストⅤでベガの人と延々と連戦して、50連敗したけど。付き合ってくれた名も知らぬベガの人、ありがとう。

 

……

やっべえええ

もう結論出ちゃったじゃん……

「斜め後タメ斜め前斜め後ろ斜め上BA」を思ったタイミングで出せても、「それ↑が2回含まれてるけどどうしてコマンド中にジャンプしないの?」とつっこまれたら上手く説明できない「2回転投げ」が任意のタイミングで出せても、50連敗するわけです。

みてみて、今、昇竜拳が出せたよ、やったー!なんて程度では500連敗はするでしょう。

 

でも

 

ストリートファイター系は

 

まだ優しい

 

瞬発力や判断力に加えて、距離ゲー間合いゲーだからです

 

封殺されるのは楽しくないですが、相手の攻め手や間合い調整が自分よりも全然上手いんだなーっていうのは理解できる。

「強いやつっていうのは、自分の拳が届く距離・届かない距離を実に正確に把握しているもんだ。自分を大きいぞと錯覚してもいないし、自分を小さいぞと過小評価してもいない。今の自分にできること・できないことが正確に見えてるやつが、強いやつの条件だ」

みたいな話は……本で読んだ記憶も誰かから聞いた記憶もないな。私が勝手に作り出した創作上の格闘家の言葉でしょう。仕事してるとそう思うことが多いし。

できるぞできるぞー言ってできない人とか、できるのにできないできない言ってチャレンジしない人っていうのは、ゴルゴみたいな客観性の鬼に仕事取られちゃいますよね。

とにかく、ストリートファイター系って実に格闘家らしいゲームだと思います。格闘技やったこと全然ないけど。

 

コンボゲー系だと、もっとハードルが高いと思うんです。

私が始めてコンボに触れたのは「ストリートファイター ZERO」のゼロコンボでしたが、要は「初撃が入ったあと、タイミング良く押せば(正解を入力すれば)ここまでは確実に繋がるよ」という設計です。格闘ゲームの中にビートマニアのような超ミクロな音ゲーを入れて、さらに深みを増やした感じ。

カプコンvsマーブル」の頃には、エリアルレイヴっていう上にあげてビシドシバシドシドカッっていう長いコンボを出せてなんぼの世界になっていました。

 

コンボゲーが楽しい人はコンボゲーをすればいいと全然思うし、ただ格闘ゲームがコンボ化したことによる「演出面でのハードルの高さ」はあまり語られていないと思ったので、それについて書いてみたい。

 

1、格闘ゲームに触れる動機

 

格闘ゲームがしたくて格闘ゲームを始める新規さんって、あまりいないと思うんです。

何かのきっかけで見たキャラクターを「いいな」と思って、そのキャラを自分の分身のように自由自在に操作して、かっこよく活躍させて、スカッとしたい。

そういうのが「その格闘ゲームに触れてみた」動機ではないだろうか。

いきなり「ねえ、このゲームで強者になりたいから、扱いやすくて伸びしろのある、大抵のキャラにダイヤ有利な強キャラ教えてよ」って言って始める人、どれぐらいいる?

私の兄が『闘神伝』を買ってきたのはデモプレイのエリスを見て自分も「うっきゃー」したかったかららしいし、私がストEX+αで迷うことなくホクトを選んで小賢しい攻めを続けていたのはホクトが美しかったからだ。ホクトみたいな美しいキャラがいなかったらストEX+α触ってないと思う……対戦ゲームは他にもいろいろあるのだし……

 

とにかく、キャラに惹かれて「自在に動かしてみたい」「かっこよく活躍させたい」という感じでレバーや十字キーを握るのが、その格闘ゲームとのファーストコンタクトなのではないかと思う。スポーティーな競技的対戦まで覚悟してやってきた人は、言葉通り「覚悟完了」している小数の適性者だろう。

 

で、コンボゲーって、綺麗にコンボつなげる(=自在に動かしてる感を得る)までにけっこう練習が必要だ。コンボは「コンボ『ミス』」で語られるように、できるのが中級者以上の最低条件、失敗すればミスという減点法で見られる。「追撃の機会を操作ミスで逃した」文脈にあり厳しい。

それだけならいいのだけど、コンボをつなげて地上空中でビシビシやっている時間も長ければ、ビシビシやられている時間も長い

単純にダメージの総量で言えば、全コンボを入れてもストリートファイター系のしゃがみ強パンチ→昇竜より全然ダメージがなかったりするんだけど、とにかくダメージをやりとりするまでに壁や地面にドッジボールやゴム毬のように叩きつけられたりビシビシビシと殴られ蹴られ切られ続けている時間が長い。

「1試合中に 自他キャラが 苦悶の表情を浮かべている時間が長い」のだ。当然だけど北斗の拳やひがんかくはネタとして理解しています

 

これ、上に書いた「新規の動機面」と相性が良くない、齟齬があるような気がするのだ

 

私が名も知らぬベガ兄貴に50数連敗したとき、「はぁーこの人なんでこんなに上手いの……完封されるんだけど……」と思いつつも、悪あがきはずっとさせてもらえた。当たると思ったわたしの攻撃をすんでのところでかわし、矢のようにベガの長い足で立ち中キックを入れてくるのだ。ビシッ。いてえ!

だったら、これならどうだ……ひょいっ ビシッ いてえ!

それなら、これなら……ひょいっ ビシッ ちきしょう~~~!!!

 

これがもし「体力の五分の1を持っていく長いコンボ」の猛攻でいてこまされていたら、どうなるだろう。

ビシッ→ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ

ビシッ→ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ

ビシッ→ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ

ビシッ→ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ 

ビシッ→ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ

K.O.

 

『ビシビシビシドスドスドスドバババ、バ』の間は私は操作不能で、ゴム毬のようにベコベコにされる「自在に動かしたかった」「かっこよく活躍させたかった」マイキャラの無残な姿を見続けるしかない。

こ、こんなはずじゃ、なかった……というか、マイキャラに対してなんか申し訳なくすら思えてくる。うーん……俺が触らない方が、このキャラの凜々しい姿を目にする機会が多いのではないか? ファンとして応援はするし上手い人のプレイ動画は観るけど、自分自身でプレイするのはやめよっかな……みたいな。ひがんかくは笑えるからそのままでいいです

 

スマブラ格闘ゲームかというのは議論があるけど(高機動・短射程・低パワータイプのキャラたちはアイテムの出現率設定で評価が大きく変わるよね)、とりあえずあれは「誰もが、すぐに思った通りに動かしやすい」「スマッシュ攻撃で死ぬときはギャグ漫画のように吹っ飛び一瞬」という明解さがある。マリオのドゥルルルルとPKファイア連打は反省してください

 

「初心者用にコンボ練習モードを作りました!」

 

気持ちはわかる。実際打てる手ではそれだと思う。

だがそもそもコンボによって発生するビジュアル面自体が、「ゲームをすぐにそこそこ楽しみたい」ライトプレイヤーの動機と相反するハードル要素だったら?

もしそうなら、格闘ゲームはハードルが高いと言えるだろう。

極論私たちは、立ち絵で表情がちょっと変わるだけのゲームを、同人誌描きまくるほどにどっぷり愛せる脳か心の回路を持っているのだ。本家格ゲー「デッドオアアライブ」は全く触ってないけどそのセクシーゲー「ヴィーナス バケーション」にハマってる知り合いは普通にいる

 

 

もうひとつ。

 

2、勝てないから楽しくない、の本当の意味

 

もし初心者をゲームに根付かせたくないならば簡単で「わけもわからんままに敗北させるを延々と繰り返す」だけでいい。

ぷよぷよのガチ初心者、挟み込みや階段などの「こうすれば連鎖ができるよ」という型すら知らない人を、中級者以上が最速の6連鎖で延々と倒し続ける。

型を知って考えながら「こう……でいいかな?」「こう……かな?」という段階の人に、最速の6連鎖を浴びせて練習できないまま倒す。

10回も繰り返せば「ねえ、別のゲームしない?」と言ってくるだろう。

相当タフで性格までいい人でも20回も繰り返せば「……俺、このゲームは向いてないっぽいわ」と怒りや不満を抑え込みながら言ってくるはず。

初心者相手にそんなことしちゃダメだぞ、ゲームは楽しい時間を共有するためにあるんだから。

 

命題

「わけもわからんまま自分が負け続ける→初心者は根付かない」……真

 

対偶

「初心者が根付くには→わけがわかる中で相手に勝ち続ける」

 

命題と待遇の真偽は一致するから、これも真だ! ヤッター! 数学的勝利ッ

 

ただこれは、わけがわからん大混乱が常な対戦だと「勝ったか」「負けたか」が自分の「上手く操作できたか」「自己実現できたか」の指標になりやすいってだけだと思うんですよ。

実際は、「上手く操作できた実感」「達成感」がグッとあれば、負け続けてもそれほど嫌な気分にはならないと思うんですよね。

 

私はぷよぷよシリーズが大好きで、開発がセガになりキャラが一新され「死ね」とまで言われた「ぷよぷよフィーバー」時代も休むこと無く遊んでいたユーザーであります。自称お嬢様であるラフィーナの「ふん、へそで茶が沸かせますわっ!」は名言。ぷよeのアイコン眺めてて、ホホウドリの存在が抹消されたのも気づいてしまうレベル。

 

ぷよぷよで初心者をハマらせる方法はけっこう簡単で、

 

1、まず基本的な連鎖の組み方(特に3連鎖まで)を、絵を書いて教える

2、それが完成するまで待つ

3、その1つ上の連鎖を撃って私が勝つ

 

4、慣れてきたら「4連鎖にするにはどうしたらいいでしょう?」と聞く

5、大抵答える

6、じゃあやってみようと対戦開始

7、完成するまで待つ

8、その1つ上の連鎖を撃って私が勝つ

 

9、「5連鎖いってみよう。5連鎖できたら町内会3位レベル」とやや大げさに勧める

10、待ってあげて、5連鎖を撃たせる

11、5連鎖で相殺するか5連鎖の一つ上の連鎖を撃って私が勝つ

12、延々と5連鎖の練習に付き合う

13、5連鎖でCPUをボコらせる

14、実際慣れてくるので「組むの速くなったね」などと褒める

15、6連鎖を勧める

……

の繰り返し。

ここで重要なポイントは、「べつに、わざと負けてあげる必要はない」ことです。

無理だと思ってた5連鎖が組めた!

5連鎖までならかなり早く組めるようになった!

今までは5連鎖までだったのに、6連鎖が組めるようになった!

7連鎖が意識的に組めた、自分、すごいのでは?

8連鎖出た! もう中級者以上なのでは? これ、友達に見せたら尊敬されちゃうのでは?

そういう「事実」だけで、勝手に自分とぷよを一体化させていく。

初めて意識的に8連鎖が組めた時に、先輩から9連鎖で倒されても、勝敗なんて頭の外です。興奮して、「はやく、もういっかい早く!」と再戦をせがんでいるでしょう。気持ちは「この感じなら9連鎖も、いけるかも」です。

 

やろうと思ってたことが、やってみたら、意識的にできた。

大げさな言い方をすれば「なりたい自分に、なれた(変われた)。手応えあり!」なわけです。

これ、めっちゃ嬉しいですよね。

そういうなりたい自分への変革を続けていける希望があるなら、いつか先輩ともガチ勝負で張り合えるだろう……

その希望の前には、30連敗とかどうでもいいんです。

「へへ、先輩……下キー封印して付き合ってもらって悪いっすね。この3時間で成長したのは……正直、先輩より圧倒的にオレっすよね?」

「うるせー そういうのは一回でもオレに勝ってから言え。……でもまあ、そうかもな……」

 

イイハナシダナー(AA略)

 

前述の通り、突き放す方法も簡単で。

最速6連鎖で何もさせてあげないのももちろん、考えながら組んでる人に3連鎖で意地悪するだけでクソデカため息、うんざり、他のゲームしよーってなります。

もし本当にぷよぷよeスポーツしたいのなら、相手からの3連鎖への対処法は身に付けないといけないのですが、そんなのはうんと後でいいんです。大事なのは学ぶ内容ではなくて順番。

「オレは、自由にさせてもらえれば10連鎖だって撃てるんだぜ!」という自信が構築されていれば、それを活かすために対3連鎖……「相手の画面を見ながら自分のぷよを積む」「本線とは別に副線を延ばす」なんて人外魔境の修羅道にも耐えられるはずです。やべーよeスポーツ

 

 

 

3、ちょっと整理

 

Aパート

・わけもわからんで負けたーは最低

・わけはわかるけど得るものの少ないまま負け続けるーは悪手

・やりたいことができずに負けるのも悪手

・やりたいことができて負けたは別にいい

・僕は今ッ 成長しているッ って思えると続きやすい

・CPUでもいいから、倒せる相手が増えていくと続きやすい

---

ここまで来ると、あとは実力伯仲の相手とマッチングさせれば、沼へいらっしゃい。

Bパート開始。

 

 

 

……大変だなぁ、対戦ゲーム(対戦競技)を好きになってもらうのって。

Aパートでは成果が実感しやすい効果的な練習メニューを提示してくれる軍師、さらに根気よく弟子の成長を見守ってくれる精神的アニキが必要。

 

そしてBパートでは同じぐらいの実力の対戦相手が必要。

 

どっちも、幸運や自他の努力がないと手に入らなくて普通の存在。

テニススクールとか週1で通うとお金かかるけど、それは「普通は手に入らない、AパートとBパートの人材を集めて貸してくれているから」なんですね。ハマらせてくれるコーチや対戦相手というのは、古来、お金を払って求めて当然のものであった……

 

なんでこんなことを言うかというと、先日始まったぷよぷよeスポーツはレートバトルのマッチング幅が広すぎて、Bパートが残念な仕上がりになっているからです。

私は全世界順位7000位ぐらいなのですが、全世界順位500より上、地域順位1~3位クラスとどんどこ当たります。実戦でホイホイと10連鎖出せる私で40勝140敗ぐらい。勝利のほとんどは、開始時レートが高いためにマッチしてしまったかわいそうな初級者~中級者たちです。実力伯仲の相手と当たれた記憶が180戦で10回ぐらいしかない。

私のぷよeプレイを見ていた兄が言ったことは

「……こんな感じだからさ、ぷよぷよは上手すぎる人しか残らないんだよ。オレ、お前すら負け続けて心折れかかってるの見て、絶対やろうって気にならないもん。はやく変わってボーダーブレイクやらせろ」

です。うん、そう思う。

 

ぷよeのマッチング(Bパート)は完全にマッチング幅調整の甘さだと思いますが(マッチしない~過疎ってる~と評判が立つのを恐れすぎたのでしょう)、オンライン対戦をするゲームは家庭用であれアーケードゲームであれ「よいB環境の提供」には10年以上苦労されて続けているのを見てきています。

狭いレート幅でマッチングを行うことが大正義なのはその通りなのですが、そのためには潤沢なユーザー数が必要です。

そのために、この過当競争の時代において「面白いゲームを作り」さらに「魅力的なアピールを成功させる」ことは針の穴を通す超絶技巧です。

それができて狭いレート幅でのマッチが可能になったと思ったら、今度は「サブカ」や「初心者狩り」という超しょうもないお客さんに対処、それらが入り込まない・居座らないシステム作りを頑張るしかない。

先ほどのテニススクールの例で例えるなら「未経験者専用テニス対戦交流会」に「気持ちよくなりたいから」という理由で10年来のテニスプレイヤーが混ざって、対面していないのをいいことに「ヒャハハハ、雑魚雑魚-!」って台無しにして気持ちよくなってる感じです。「あんまりだ」と指摘されても「未経験者かどうか審査する仕組みを用意してなかった主催側が悪いんでーす!」って言いながらやるケースがほとんど。魂がしょうもない。

 

なんかまとまりがなくなったけど、満足したからここまで。

とりあえず、もしゲームが流行る可能性を上げたいのなら、前述の

 

Aパート

・わけもわからんで負けたーは最低

・わけはわかるけど得るものの少ないまま負け続けるーは悪手

・やりたいことができずに負けるのも悪手

・やりたいことができて負けたは別にいい

・僕は今ッ 成長しているッ って思えると続きやすい

・CPUでもいいから、倒せる相手が増えていくと続きやすい

(補足)

前段階として、

わけもわからん、やりたいことも見えてこん、みたいな複雑性はネガティブ要素。

---

Bパート

・実力が同じぐらいの相手と対戦できる

・そのためには膨大なユーザーが必要

・そのためにはキャッチーな要素と広告が必要

 

そもそもけっこう大変だな

っていう感じ。

 

あなたが全く新しい運動スポーツを考えついて、

その教室を開いて、

ブーム作って大会開く並に大変。

その競技自体の駆け引きが面白いのはもちろん、コーチが示し方上手・待ち上手・褒め上手であるのはもちろん、さらにコーチが美人やイケメンであるとか、学校の人気者がハマってるとか、なんかもう「新規が居着く条件」は本当に大変。

 

格闘ゲームは衰退したんじゃなくて、90年代にゲーセンや家庭用格闘ゲームにそれらが揃っていたという奇跡があったのではないだろうか。

60年代や70年代に、みんながボウリングしているボウリングがブームであったらしいけど、今さすがに「プロボウラー」って聞かないよなってぐらいに。

 

とにかく、漫然ととりあえず作ってみるのでは無く、狙いと試みと時間をもって作らないと、触れる情報も多く選択肢も多い現代、ハマってくれる物づくりというのは大変だろうなぁって思いました。

「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」

進化論における“赤の女王仮説”って言うらしいのですが、なんかかっこいいですよね。

レッドクィーンには一生ルームランナー走らせたい。

オンライン時代となり、ゲームも「開発」だけでなくリリース後の「運営」の比重が増えた今にますます刺さる言葉に思います。

 

 

 

ぷよeは、本気で流行らせたかったらはよマッチング幅改善して☆

中級者がなんとかして勝つために大連鎖狙わないで3連鎖即撃ちみたいなのでレート維持しちゃってるよ。楽しさと未来切り売りな癖つけちゃってるよ。初心者はいない。

 

よしなに。